劣悪な暮らしってどんな暮らし?

劣悪な暮らしというワードはよく見ますが、具体的にどういった暮らしを指す言葉なのでしょうか。その定義について考えます。

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先日あるフィリピンで活動するNGOのサイトで、「劣悪な環境」というワードを目にしました。 この言葉があたかもフィリピン全体を指しているかのように感じて、少し違和感を感じました(もちろんフィリピンにもそういった場所は多々あるでしょう)。そこで今日は、劣悪な暮らしとは具体的にどんな暮らしを指すのかを考えてみたいです。

まず、上の写真。ギリシャとマケドニア付近の国境にある難民キャンプです。隣国に避難したはいいが、住む場所もなくテント暮らしです。これは劣悪な環境と呼べるかもしれません。でも、もしかしたら「前の国にいるよりはマシ、仲間も沢山いるし退屈しない」なんて思っている人もいるかもしれません。

では、電気やガス等のインフラが無かったらそれは劣悪な環境でしょうか?これは必ずしもそうとは言えないでしょう。

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写真は、僕がタイで訪れた少数民族の村。電気、水道、ガス等のインフラは何も無い場所ですが、目の前には川があり、近くの山・森にはゾウがいたりと、自然・動物に囲まれたこんな豊かな暮らしもあるんだとカルチャーショックを受けました。

また、地方で物は少ないけど幸せに暮らすフィリピン家族を見ていると、物はとても充実しているけど家族や友人と会う時間もないくらい働いている日本人の方がよっぽど劣悪な暮らしだとさえ思います。

 

結論的には、他人が勝手にその人の暮らしを劣悪である、と決める事は出来ないし、それは傲慢であるということです。「水道が通っていない」等のキーワードだけで決めることは出来ないでしょう。実際にその場を訪れて、ある程度の時間を一緒に過ごして、初めて見えてくるものだと思います。

 

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