母国語を母国語として残すために。

英語の共通語としての広がりがもたらす社会的な問題とは。

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年々、英語は世界共通語としての地位をさらに高めています。また、ビジネスや学問の世界の言語も英語です。日本はまだまだ遅れているほうですが、これから年々英語学習への対策はどんどん進んでいくでしょう。

日本もフィリピンのように第二外国語として、英語が話せて当たり前という時代がやってきます。 そしてよく言われていることですが、英語を話すほとんどの人はネイティブではありません。第二外国語、世界共通語として英語が話されていますし、アジアではそういう時代は既にやってきています。

世界中のどこでも英語を共通語として使える未来は素晴らしいものですが、一方で問題も出てきているようです。

それは母国語の問題です。英語の発展が著しいあまり、母国語の地位や、存続があやうくなってきているのです。現に日本でも、ティーやコーヒー等ある程度の単語は英語でも充分伝達できます。このように英語が自然に母国語に入ってきて、それが定着してしまい、文化としての言語を残せないという問題が発生しているのです。

ヨーロッパのフランスでは既にこうした問題が、社会的に取り上げられているようです。フィリピンでも同じです。大学では全て英語で学びますし、一部の小学校、高校でも授業は完全に英語です。そこであえて、今月は完全にビサヤ語(セブの現地語)で授業をします、という取り組みもあるようです。また、フランスではフランス語と英語の二カ国語で行うバイリンガルスクールが人気のようです。

僕も一部のインターナショナルスクールのやり方には懐疑的です。現地語をあえて完全に排除してまで英語を勉強するのは少し疑問です。

 

これから英語力は仕事をする上で必須になり、喋れて当たり前の時代がくるでしょう。しかし、これらのローカル言語を排除しようという動きにはなるべきではありません。言語はただの言葉ではなく、文化や人・国の性格を形作るものでもあります。日本人の性格は日本語の性格でもあるのです。

英語はあくまで第二外国語・共通語として存在するべきだと僕は感じます。

 

明日からフィリピンは4連休です。ボホール島の少数民族や、水田等ローカルなところをいろいろ訪ねる予定ですので、次回の記事をお楽しみに。

 

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