【セブ島研究】公立学校の施設と教育

セブ島にある公立学校(幼稚園〜高校)の視察に行ってきました。

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今回訪問した公立学校は、Lahug elementary schoolとBanilad elementary school。

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どちらも幼稚園から高校まであります。ラホグでは丁寧に施設を説明してくれたのですが、バニラドでは中まで見れませんでした。私立学校やインターナショナルスクールにも行きましたので、そちらと比較もしたいと思います。

 

まず、フィリピンの公立学校は、フィリピン人のみ受け付けなので、外国人は入学不可能です。学費は高校まで無料。教科書は配布されますが、いわゆるusedです。そのまま使えるまで下の代への受け継いでいくようです。あとはコピーを取るパターンもあります。どちらにしろ、日本のように1人1部ピカピカの教科書は来ません。昼食は、基本的には家庭からお弁当持参か食堂を利用(私立もほとんどの場所がそう)。日本のように給食という文化は無いんですね。突然、給食が懐かしくなりました。おかわりの時によくジャンケンで争ったものです。

 

教育に関しては、やはり英語は進んでいますね。公立であっても幼稚園から英語の勉強をスタートします。洋画を見たり、英語で劇をやったりもするようです。私立学校では、数学・理科・社会等の全ての科目を英語で行う学校が多いですが、公立では英語以外の科目はセブアノ語で行う場所が多いようです(公立高校でも全ての授業を英語で、という所もあります)。といっても、幼稚園時から英語学習をスタート出来るというのはなかなか羨ましいですね。そりゃ英語できるようになりますよ。日本の学校と比較した時の一番のメリットは英語学習でしょう。

 

では、デメリットはなんでしょうか。僕は施設不足だと感じました。教室は、基本的にはメインのクラスルームだけで、日本でいう家庭科室、理科室等の特別教室が一切ありません。数学や語学等の講義形式の授業ならば問題ないですが、理科等の実験系の側面でいうと日本とかなり劣ると思われます(理科の講義面では日本と同じ水準)。私立学校でもこういった設備はあまり充実していませんでした。1人1台レベルでパソコンがあるんだから日本の公立学校って凄いですね。運動場の面でもかなり乏しいです。公立ではよくてバスケットコート。私立はけっこう充実していました。また、フィリピンではクラブや部活動は総じてあまり盛んではないです。

そして、ラホグ小学校の場合は、かなり人口の集中する都市部にあります。そのため教室不足が深刻なようです。朝の6時からスタートし、夕方からはハイスクールに・・と一日かけて同じ教室を、様々な年齢層の生徒が使います。都市部特有な問題と言えます。今から都市部に新しい学校を作れるスペースなんてとても無いです。そのため、私立学校は少し離れたところに位置しているのでしょうか?。地方では土地もありますし、ここまではならないでしょう。

 

と、ここまでマイナスな事を話してきましたが、様々な学校を視察してセブで子供に教育を受けさせるのもアリだなと思えてきます。都市部の公立はどうかなと思うので、地方の公立か、都市部の私立ですね。フィリピンはとにかく子供を育てやすい国と言われていますが、なんかわかる気がします。国内奨学金制度は日本より充実していると思います。教室内での勉強は充分、あとはフィールドワークでそれを補えるのではないでしょうか。セブでは、車を1、2時間走らせれば、美しい自然や昔ながらの暮らし・文化が沢山残っています。日本で出来ないような貴重な体験が気軽に出来ます。

 

 

次の記事は、マラパスクア島観光地外に暮らす現地の人々について書きたいと思います。

 

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