【セブ島地方文化研究】マラパスクア島

マラパスクア島に住む現地の人たちを訪ねました。

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 厳密に言うとマラパスクア島はセブ島ではありません。島の名前が違うから当たり前といえば当たり前ですが。

場所はこちら。

セブシティからは、まずセブ島最北端のマヤ港までいきます。北バスターミナルからバスで行くと5時間くらい。そこから船で30分程行った場所にマラパスクア島があります。

リゾート地としてはかなり有名な場所で、欧米人が沢山います。ロンリープラネットで特集されているそうです。一方アジア人はそんなに多くないです。タイのパタヤーとかと同様にいかにも欧米人が好きそうなリゾーチ地って感じですね。

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海、ビーチともにめちゃめちゃ綺麗です。ダイビングが有名で小さなサメにも会えるようです。島全体の雰囲気はとてもリラックスした感じで、浜辺でハンモックに揺られながら読書なんていうザ南国な島です。海を楽しみたい人にも、都会から離れてゆっくりした人にもオススメの場所です。

 

そして、この島を歩いているとほんとに西洋人を代表とする観光客ばかりで、島に現地の人はいるのか??と疑いたくなります。

実際には、観光地は島南部分に集中しており、それより北の場所は現地の人たちの集落となっています。こちらを航空写真に切り替えると、北側海沿いにいくつかの集落を確認することが出来ます。

もちろん今回も島全体を散策してきました。島自体は南北2km東西500mとかなり小規模なので徒歩でまわることが可能です。

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こちらはもう完全にローカルエリア。ここまで来ると観光客は一切見当たらず、一気に雰囲気が変わります。僕はリゾーチ地よりもこちらのザ・フィリピンという雰囲気が好きな変わり者です。

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こちらは現地のハイスクール。施設的には都心にあるものと大差ないです。土地に余裕がある分こちらの方が良いかも。

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こちらは現地の大工さん。新しい校舎を建設中だそうです。ここマラパスクアでも人口が増加中??お昼ご飯を少し分けてもらいました。オクラみたいなやつが美味しかったです。

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こちらは井戸。これだけ海に囲まれていると飲料水をどうやって手に入れるか疑問だったのですが、井戸があるのですね。実は海に囲まれている場所は水不足になりがちです。塩水ばかりで飲める真水が入手出来ないからです。イメージとは真逆ですが、山がある方が真水としては豊富なのです。現代ではほとんどの場所でウォーターサーバーのタンクを飲料水として使っていますが、昔はどのようにして確保していたのか気になるところです。特にこのマラパスクア、少し前まで電気も通っていなかったと聞きます。知れば知るほど新たな疑問が浮かんできます。

 

そして恒例の、現地の家族と仲良くなって家にお邪魔しました。

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最近、ビサヤ語で簡単な会話が出来るようになったこともあり、瞬殺で仲良くなれます。最近は「お前はもう日本人じゃなくてセブアノだ」と言われるようになりました。こういう現地の文化を研究する上で、外国人ぽくないというのは最大の武器ですね。ありがとうございます。外国人だから特別扱いされるのも好きじゃないのでむしろ有り難いです。

そしてフィリピン恒例、家でもカラオケ。近所迷惑なんて関係なし、大音量で歌いまくります。

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そして音質が良い・・・(著者はギター歴5年バンド歴4年)。スピーカーもソニーの高性能なものだし、何よりベース専用アンプが床に設置してあり、低音質がかなり良いです。しかもベースアンプを床に、高音アンプを上部に設置するあたり、かなり音の事を熟知しています。日本の家でもここまでの音響設備を持つ家は一部のプロだけでしょう。フィリピン人はやたら音質にこだわると言いますが、お金のかけ所がやはり違いますね。ちなみに僕も一曲歌わせてもらいました。「all of me」

 

現地の人の仕事。

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上の写真の家族の中で比較的英語を話せる人がいたので、色々聞きました。主に現地で暮らす人の仕事は大きく3つに分かれます。

①漁師 ②観光業 ③セブシティへ出稼ぎ

①漁師 これだけ海があるのでやはり漁師は一番多い職業です。取れた魚は島内のレストランに売って、最終的には観光客の胃袋の中へ行きます。島内で取れた魚を食べれるなんてなかなか贅沢なレストランですね。

②観光業 マラパスクアはもう有名リゾーチ地ですので、ホテル、レストラン、ダイビングショップでの仕事があります。

③セブシティへ出稼ぎ これはここに限らず、どこでもよくあることです。日本だってそうですよね。上の写真で気持ち良さそうに歌っているおじさんは、昔セブでタクシードライバーをしていたそうです。ただセブの人が日本と違うのは、最終的には故郷へ戻りたいと思っている点です。ある程度働いてお金が貯まったら、ホームタウンに戻ってまたのんびり暮らすといったパターンもよくあります。

 

これからの鍵となるのはやはり地方での雇用でしょうか。地方から仕事を求めて、都市部に出てくる人は沢山いますが、住む場所が問題となっています。アパート(1人1室)などに住める人は少なく、ドミトリーのような場所で共同生活が多いです。コンドミニアム等はそもそもフィリピン人の手に届くものではなく、外国人の参入で土地や部屋の値段もかなり上がっているでしょう。観光客がお金を落としてくれるようになった一面で、現地の人にはこういった弊害も出るわけです。発展途上国は、先進国の都合の良い場所になってしまっている現状。ほんとうに難しいですね。でもこういった問題に対して動いている人は沢山いるので、僕もその1人になりたいと思います。

 

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